- 虫歯・歯周病を未然に防ぐ
「予防歯科」 - 予防歯科の内容は
どんなことをする? - 予防歯科と歯のクリーニングの
違い - 予防歯科のデメリットはある?
- 予防歯科に通う最適な頻度は
3~4か月に1回 - 予防歯科は保険適用?
費用はどれくらいかかる?
虫歯・歯周病を未然に防ぐ「予防歯科」
予防歯科は、歯科医院に定期的に通って口内環境を健全に保ち、虫歯や歯周病のような病気を予防または悪化させないようにするための検査、治療、そして生活指導を受けることです。
予防歯科の目的は、できるだけ多くの自分の歯を健康な状態で保つことにあります。
なぜ予防歯科が大事なの?
予防歯科は、むし歯や歯周病といった口腔内疾患のリスクを軽減し、早期発見・早期治療を可能にします。
これにより、病気が進行する前に適切なケアを施すことで、長期的に健康な歯を維持する土台を作ります。
若い時から予防歯科に取り組むことで、個々の口内環境に合わせた日々の適正なケアが実践できます。
自分の歯を大切にし、健康的な食生活をサポートするためにも、予防歯科は非常に重要です。
予防歯科の内容は
どんなことをする?
口内の健康を維持し、将来的な歯科疾患を防ぐための内容は以下の通りです。
検査・診断
検査・診断では、まず患者様の口腔内全体をレントゲン撮影することから始まります。
これによって、目に見えない部分の確認ができ、虫歯や歯の根の炎症などを正確に診断することが可能になります。
その後、歯周病の詳細な検査を行い、歯茎の状態や歯槽骨の健康度を評価します。
プロによるケア
スケーリング
スケーリングによる歯石の除去が行われます。
超音波スケーラーなどの特殊な器具を用いて、歯石を効果的に取り除きます。
PMTC
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは、歯科衛生士が専用の器具や薬品を使用し、普段の歯みがきでは落としきれない汚れを除去するものです。
歯を磨き上げて再付着を防ぎます。
ブラッシング指導
ブラッシング指導では、患者様一人ひとりの口内環境や歯の特性に合わせたブラッシング方法や歯ブラシの選び方のアドバイスを行います。
フッ素塗布
フッ素塗布は、歯の強化やむし歯予防に効果があるとされています。
メインテナンス
メインテナンスでは、これらのプロセスを定期的に行い、口内環境を最適な状態に保つためのフォローアップが実施されます。
来院する頻度は、患者様の口内状態やリスクに応じて、月に1回から半年に1回程度の間隔で行われることが一般的です。
予防歯科と歯のクリーニングの違い
予防歯科は、虫歯や歯周病などの口内疾患を防ぎ、歯の健康を全体的に管理するための総合的なアプローチです。
対して、クリーニングは歯のプラークや歯石の除去、口内の衛生を保つための具体的な手段です。
予防歯科とクリーニングは、目的は同じく歯の健康を維持することにありますが、アプローチ方法に差があります。
最適な口内健康を実現するためには、両方を適切に組み合わせることが重要です。
予防歯科の
デメリットはある?
予防歯科の場合はメリットが圧倒的で、デメリットはほとんどないと言えます。
定期健診を受けるには時間と費用がかかりますが、予防歯科により、長期的な健康維持と将来の高額な治療費用の節約が期待できるため、総合的に見れば費用対効果が高くなります。
さらに、定期健診は多くの場合、健康保険の適用を受けることができ、経済的な負担を抑えることが可能です。
予防歯科に通う最適な頻度は3~4か月に1回
予防歯科は虫歯や歯周病の予防を目的としているため、「何回で終わり」という訳ではなく、継続的なケアが必要です。
理想的な通院頻度は、およそ3~4ヶ月に1回が一般的です。
これは歯科でのクリーニング後に新たに形成される歯垢が歯石に変わるまでの期間を考慮しています。
予防歯科は保険適用?
費用はどれくらいかかる?
予防歯科のクリーニングやフッ素塗布などの処置は、健康保険が適用される場合が多いです。
通常の検査とクリーニングの費用は、大体3,500円前後となることが多く、処置内容によって総費用は変わることがあります。
一方、自由診療で受ける場合もあり、この場合は費用が歯科医院や選択する処置内容により大きく異なります。