歯のインプラント治療とは?
インプラント治療は、失われた歯の代わりに人工の歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着することによって、機能的かつ審美的な回復を目指す歯科治療です。
ブリッジや入れ歯と異なり、歯根も含めて完全に失われた場合に適しており、自分の歯に近い使い心地と見た目を実現できるため、多くの患者様に選ばれています。
このような方に
おすすめです
- 歯が抜けたまま放置している方
- 入れ歯を入れたけれど合わないと感じている方
- 歯を次々に失いたくない方
- 歯を失ってしまった方
インプラントの
効果・メリット
硬いものを噛める
硬い食べ物もしっかり噛めるため、食事の楽しさを味わえます。
家族と同じ食事を共有できる喜びも得られるでしょう。
自然な噛み心地を
取り戻せる
自然な歯の噛み心地を取り戻すことができ、人工歯茎を持たないため、より自然な口元を実現し、金属のバネが目立つ心配もありません。
自然な口元を目指せる
セラミック製の人工歯であれば、その透明感ある白さで自然な口元の美しさを取り戻すことができます。
また、人工の歯茎がなく、金属のバネが目立つこともないため、保険診療の部分入れ歯では気になるような見た目の問題もありません。
周りの歯への影響が少ない
インプラントは各々が独立して顎の骨に固定されるため、近隣の歯に不必要な負担をかけません。
そのため、部分入れ歯やブリッジによくみられる周囲の歯への影響を避け、歯の健康寿命を延ばす助けとなります。
顎の骨の吸収を防げる
入れ歯やブリッジの使用により進行する顎の骨の吸収は、顔の印象にも影響を及ぼす可能性があります。
インプラントであれば、天然の歯と同様に骨への適度な刺激を与えるため、顎の骨の健康を維持できます。
残存率が高い
インプラントは10年後も90%以上の高い残存率を誇り、初期投資を上回る長期的なコストパフォーマンスを実現します。
持続可能な健康な口内環境を維持するためにも、日頃の丁寧なオーラルケアと定期的なメインテナンスをおすすめします。
心身の健康を維持できる
インプラントによるしっかりとした咬合は、栄養吸収の向上や身体機能の回復を促進し、脳の活性化にも寄与します。
見た目の美しさと機能性の向上が、社会生活の質を高め、精神的な健康維持にも貢献します。
インプラントは「絶対だめ」と言われる理由・デメリット
外科手術に伴うリスクが
ある
インプラント治療は、外科手術なので感染や神経損傷などのリスクがつきものです。
ただ術前のCT撮影で神経の位置を把握し神経損傷のリスクを減らすことができます。
当院ではこの術前検査をしっかり行い説明いたしますのでご安心ください。
インプラント治療が
できない人がいる
インプラント治療はすべての人に適しているわけではありません。
当院では顎の骨が薄くてインプラント治療が困難と言われた方でも人工骨で骨を作ることによってインプラント治療が可能になります。一度ご相談くださいませ。
時間がかかる
一般的な歯科治療よりも期間を要します。
インプラント治療の場合、骨にインプラントを埋入し約6〜8週間インプラントと骨が安定するのを待ちます。その後上部構造(被せ物)を装着します。よってインプラント埋入手術してから約3ヶ月後に噛めるようになります。骨の量が不足している場合、骨を増やす処置が必要になることがあり、それには4~6ヶ月を要することがあります。
コストがかかる
インプラント治療は自由診療に該当し、高額な設備費、材料代、人件費が発生します。
しかし、見た目が自然で機能性に優れ、長寿命であることからコストパフォーマンスは高いと評価されています。
定期的なメインテナンスが必要
インプラントを健康に保つには、定期的なメインテナンスが重要になります。
メインテナンスには専門の歯科医院で受けるものと、自宅での口腔ケアがあります。
再治療が難しい
他の医療行為と同様、一定のリスクを伴い、治療の再実施が困難であることもデメリットの一つです。
多くの場合、口腔内の状態が悪化することが失敗の原因となります。
金属アレルギーの恐れが
ある
インプラント治療における金属アレルギーの懸念もあります。
一般的にインプラントには高い安全性を誇るチタンが使用されますが、金属アレルギーへのリスクが完全にないわけではありません。
インプラント周囲炎が
起きる可能性がある
インプラント周囲で生じる炎症である「インプラント周囲炎」は、歯周病と同じように捉えられ、インプラントの脱落を引き起こす原因となり得ます。
歯周病と同様に、自覚症状が出にくいため、定期的なメインテナンスが不可欠です。
インプラント治療の流れ
1カウンセリング
カウンセリングでは、お悩みや治療方針、メリットとデメリット、費用についてなどをご確認いただけます。
2検査・治療計画
治療の意向を固めたら、まず検査からスタートし、詳細な診査・診断を行います。
検査内容には、歯周病の検査、咬合のチェック、CTスキャンによる骨の密度と量の測定などがあります。
検査結果に基づき、患者様に合わせた治療計画を立案し、今後の予定と見積もりをご案内します。
3一時手術
(インプラント埋入手術)
検査および治療計画にもとづき、インプラントの埋入手術に進みます。
チタン製のインプラント体(フィクスチャー)を顎の骨に設置し、こちらが骨にしっかりと結合するのを待ちます。
精密検査のデータにもとづき、正確な位置にインプラントを埋入し、適切な固定を施します。
基本的には日帰りで手術が完了します。
4抜歯・仮歯調整
手術後は、約2週間で抜歯部位の縫合糸を取り除き、必要に応じて仮歯を調整します。
仮歯を使う際は、インプラント体の定着に悪影響を与えないよう、柔らかい食べ物から始めるなど注意が必要です。
5待機期間
骨への結合には個人差がありますが、通常は2〜3ヶ月程度の時間が必要です。
6二次手術
(アバットメント取り付け)
インプラントと顎骨の結合が適切に行われたことを確認したら、歯茎を開いてアバットメントを取り付けます。
アバットメントは適切な長さと角度を選定し、処置後には歯茎が適切な形に回復するまで様子を見ます。
こちらの手術も日帰りで行います。
7型取り
最終的な人工歯を製作するため、お口の形状と咬合に合わせて精密な型取りを行います。
人工歯は周囲の歯と調和するようにデザインされます。
8完成
型取り後に製作された人工歯を固定し、治療が完了します。
最終的な咬合や色味に気になる点があれば、ご相談ください。治療後は、適切なセルフケアと定期検診により、インプラントの長期利用を目指しましょう。
インプラントの寿命を
長持ちさせるための注意点
インプラントの寿命を延ばすには、治療後のセルフケアと定期検診が不可欠です。
日々の適切なブラッシングと歯間清掃を忘れずに行い、歯科医院で定期的にチェックを受けましょう。
費用
インプラント (手術費含む) |
528,000円 |
---|---|
骨造成 (造成量により変動) |
110,000円~ |
歯槽堤温存術 | 110,000円 |
ソケットリフト | 110,000円〜 |
サイナスリフト | 220,000円~ |